神明社 三富・富岡総鎮守 通称「富の神明様」
神明社 三富・富岡総鎮守 通称「富の神明様」 埼玉県所沢市中富1507
社務所 TEL:042-943-1709
宮司宅 TEL:049-259-2228
FAX:049-258-0968
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由緒紹介
御祭神

天照大御神(あまてらすおおみかみ)
日の神様(太陽神)です。太陽は、地球上のあらゆる生命を育む偉大な存在です。伊勢の内宮、皇室の御祖神であり、日本の総氏神様でもあります。日本人はこの神の広大なご神徳を太陽の光になぞらえて信仰してきました。

 「たなつ物」は田根つ物で、田に根を下ろした作物で五穀のことをいいます。「百の木草」は色々の草や木や大地に生える千草のこと。『古事記』では、人も青人草と表現されています。そのいずれも自然の太陽の恵みを受けて、初めて生成発展することが出来ます。天地の万物はもとより、私達が健康でおられることも日の大神の恩恵によるものです

倉稲魂命(うかのみたまのみこと)
稲をはじめ穀物を司る神(保食神)です。五穀豊穣を祈り、生活全般の幸福をお願いするのにふさわしい神です。

誉田別尊(応神天皇)(ほんだわけのみこと)
応神天皇にして、大陸の文化を取り入れられ、わが国文教の祖、殖産興業の神として崇められています。

大山祇命(おおやまつみのみこと)
山岳丘陵の守護神であり、日により田の神となり作神、荒神、火災予防、消除の神でもあります。

木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)
大山祇命の娘で良縁、安産の守護神として崇められています。

進雄命(すさのおのみこと)
天照大御神の弟神で邪悪なるものを追い払い、人々の苦しみを除いて守護される神として知られています。天王様とも言います。

天神宮神社由緒
 当社は元禄9年(1696年)川越城主柳沢出羽守領主の節、上富村、中富村、下富村の三ヶ村を開かれた折、一寺一社の制に基づき12,500坪の地を除地せられ、鎮守のお宮として毘沙門社と多聞院を創立、後年、該院境内に神明社を勧請いたしました。時に宝暦11年(1761年)であったと伝えられます。(入間郡誌には宝暦8年と記されています)
 村民一同産土神社として崇敬しましたが、明治2年に至って神仏分離令により473坪を分割し、同年社格制定の節、旧三ヶ村の鎮守であったことから、村社に列せられました。同6年、境内改正により、3,764坪を引裂き上知され、現境内地に1,009坪を第一種官有地に編入されました。
 明治45年には、享保年間には幕府直轄領として開発された所沢新田、久米新田、神谷新田、堀兼新田、北田新田、岩岡新田にある七社が合祀されました。また昭和3年3月に埼玉県史蹟保存として三富開拓遺跡に指定されました。なお昭和21年2月28日に宗教法人として神社規則を設定し社格廃止され埼玉県神社庁の管轄になりました。

境内社
天神宮  御祭神  菅原道真公
菅原道真公は、野見宿祢の子孫で、桓武天皇の御代に菅原の姓を許された。平安初期の公郷学者で幼名は阿呼といい菅公と称された。宇多・醍醐天皇に重用された藤原時平の中傷によって大宰権師に左遷された、学問の神、天満天神としてあがめられる。

いも神様 御祭神  吉田弥右衛門(よしだやえもん) 青木昆陽(あおきこんよう)  →いも神様のページはこちら


開拓の祈りと富の神様

 原野の開拓は大変困難をきわめました。武蔵野台地は栄養分が少なく水はけの悪い赤土(関東ローム層)で、開拓農民は大量の堆肥を投入し少しずつ肥沃な土に変えていきました。風の強い日には乾いた赤土が「赤い風」となって舞い上がり、逆に大雨の日には、ぬかるみと化して人々を困らせました。中でも一番苦労したのは水の確保でした。開発時や、また井戸を掘ってからも日照りの時には井戸が涸れてしまい数キロ離れた柳瀬川まで水を汲みに行ったといわれています。 
 このような自然条件のもとでの厳しい生活ではありましたが、開拓農民たちは根気よく自分の土地を耕し続け、次第に耕地からの収量をあげていきました。当時の農民にとっては、やはり新田開発を行い、自らの耕地を保有するということはまたとないチャンスであり、苦闘を乗り越えて夢を実現していったのです。
 「富」という地名は、柳沢吉保が『論語』から引用して命名されたと言われます。

 開拓地の豊かさは、先ず経済的に富むこと、そして次に教育によって心を富ますこと、これが村の発展につながると考えたのです。開拓者やその子孫達は、こうした願いを持ち汗と土にまみれながら鍬を振るい、作物や樹木を育て慈しみ知恵と工夫を凝らしつつ農作物をたわわに実らせ、幾多の特産物を産む豊かな農耕地をつくりあげていきました。
神明社は、その三富、富岡の開拓の心のより所です。
そして、生活も心もより豊かに導いてくれる「富の神様」です。